患者さんの声Eさん

更年期障害に加味逍遙散

冷え性更年期障害

真面目に家事と仕事をこなしてきたという49歳のEさん。やってきたときには、体が疲れているようには見えなかったのですが……。

Eさんの話

若い頃より冷え性でした。約二年前、この冷えが悪化してきたのです。特に下半身に冷えが強くあります。生理は25日周期で四日間ですが、量は少ない方です。生理痛はありません。生理前にイライラしたり不安感が強く、体がだるくなり、ホテリもあります。カゼをひきやすく、明け方に鼻水がよく出ます。もたれがあり、食欲が少ししかありません。便秘ぎみです。

会社のストレスが強く、夫は仕事人間なので、家事もしなければならず、とても疲れます。子どもに手はかからなくなって、ホッとしていたら今度は体がだるくなり、冷えも起こってきたのです。

近所の婦人科では、更年期障害と言われました。薬をもらったのですが、私には少し強すぎるようでした。

加味逍遙散という漢方薬を頂きました。飲んで一週間くらいすると、体がスッキリしてきました。生理前のイライラや不安感もだいぶ良くなりました。冷えも良くなったのです。

担当医(三浦医師)の話

Eさんは二つの状態が、東洋医学的には考えられます。一つは体の元気がないこと、もう一つはストレスがある事です。

一つ目の体に元気がない理由は、二つ考えられます。胃もたれ、軽度食欲不振などは胃腸の消化不良のため、生理の量が少ないことは血液が少ないためと考えられるのです。これらの為に体の元気がなくなり、体がだるくなったのです。血液が少ないと言っても、西洋医学でいう貧血ではありません。あくまで東洋医学的な意味です。

二つ目は、ストレスです。ストレスにより「こころ」がスムーズに働かなくなり、イライラや不安感が出てしまったのです。生理前に起こるのは、生理を起こすための血液が足りないためです。

Eさんのように、体が弱まった状態とストレスを改善するのが加味逍遙散の働きになります。更年期障害とは体が変調をきたす時期なのです。生理がなくなって、今までとは違う体になっていく時期なのです。決して体が弱くなる時期ではありません。新しい自分が待っているのです。

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